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 ゴルフ場の事故の実態調査を始めて25年になります。この調査を行う以前の研究は主に自分のゴルフ技術向上に関する事を目的とした研究でありました。

 ボールの色や視力との関係、プロゴルファーとアマチュアゴルフッファーのパッティングの違い、耳栓ゴルフ、ドライバーからパッティングまで、ショットにおけるリズムとタイミングの関係、その他練習用具や器具に至るまで上達に必要と考えられることは実検してきました。

 ゴルフ場での事故の実態調査は同じゴルフ場で2週続けて死亡事故が発生したことを知ったからです。北海道から九州まで全国を7地区に分けて調査を行い、関東甲信越については5年ごとに4回、他の地区についても2回以上の調査を行いゴルフ学会や、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなどを通して発表し啓蒙活動を行ってまいりました。現在は世界中のゴルフ場(約3万コース)イギリス、スペイン、ドイツ、オーストリア、ニュージーランド、アメリカ(一部)などの事故の実態調査をも行っています。

 ゴルフ場での事故は大きく2つに分ける事ができ、1つはボール、クラブ、カートなどによる外科的事故です。もう1つは心筋梗塞、心不全、狭心症、脳梗塞、脳血栓、くも膜下出血などの心血管系および脳血管系による内科的事故、突然死の事故であります。

 スポーツ中の突然死は、あってはならないことではありますが、ゴルフ中の突然死は他のスポーツとは比べ非常に高い確立で起きています、勿論一概にゴルフと他のスポーツとを比べる事はできませんが、それはプレーヤーの年齢層が高い事が最も大きな要因と考えられます。他のスポーツ選手の年齢は10代〜30代が中心です、事故の多い年齢層は50代〜70代が中心です。しかし年齢層が高いとはいえ事故があってはなりません。事故が起こる原因を考えてみると、ゴルフというスポーツが正しく認識されていないことです。たとえ「ゴルフは遊び」であってもマナー、ルールは基本です。

 中高年ゴルファーがゴルフ人口の8割〜9割を占めている日本のゴルフ事情、あなたはどのようなゴルフをしていますか、ゴルフを楽しくプレーするために健康チェックをしていますか、またそのためのトレーニング、健康を考えた食事、定期的な練習、運動習慣として他のスポーツなどをしていますか、プレー中にビール、お酒、焼酎などを飲んでいませんか?
一般的なスポーツでは決して行わない行為をゴルフ中に行っている方がいます。学校教育の中で他のスポーツと同じに基本を学ぶ機会がなかったからだとも言われています。しかし人間として最も大切な事を教えてくれるのもスポーツです。そのことが団体スポーツ、個人スポーツに関係なくスポーツマンシップを養うことに繋がるのではないでしょうか。

 また多くのゴルファーがメタボリックシンドロームいわゆる生活習慣病 (肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧症)を持っていることを考えるなら、ゴルフ・プレー中の事故、突然死があっても不思議ではない、この事故を解決できなければゴルフはいつまでたっても単なる「遊び」という概念から抜け出せないと考えています。

思えば40年近くゴルフに関わってまいりました、その間多くの方々と出会い、多くのことを学ばせていただくことができました。ゴルフは人を育てるスポーツと言われています、今まで私に関わって下さった多くの方々に感謝の気持ちを込めて、安全で、楽しいゴルフをするために、そして一人でも多くの方々にゴルフとは、さらに少しでも上手になるためには、ゴルフの本質とはなど、少しでも参考となる情報を伝えることが出来ればと考え、ホームページを開設しました。

聖マリアンナ医科大学
生理学講座研究員
医学博士 吉原 紳